「カッター・シボレー。ハワイで1番のChevrolet特約店、1番の販売力、1番の品揃え、1番のサービス。そしてなにより、1番の便利な場所。私たちのショップはアラモアナBlvd.沿い、レストラン・ロウとアラモアナ・ショッピング・センターとの中間の位置にあります。」
新車、中古車を問わず数多くの自動車ディーラーのショップが軒を並べる、カカアコ周辺のアラモアナBlvd.の沿道。空港方面からやってきてワードAve.との交差点手前、緩やかな左カーブの右手に、こんなラジオCMでおなじみのCutter Chevroletの店舗が見えてくる。
前を走る片側3車線の広い道路、横長で低階層の店舗、屋外に並べられた車。これらとのスケールバランスと抜けるような青空によってその高さが一層強調される、歩道沿いに植えられた5本のパームツリー。このスラリと伸びたパームツリーたちがなぜか気になり、このお店の前を通るといつも見上げてしまう。
日本と同じようにハワイでも各自動車メーカーごとの新車販売店が存在するけれど、いくつかのメーカーあるいはブランドを一手に扱い販売代理店を展開する企業も数多く存在し、地元に根付いたローカル企業としてよく知られている。
Honda、Hyundai、Nissanなどを扱うTony Group AutoPLEXや、Toyota、Lexus、Scion、Subaru、Suzukiなどを扱うSelvco Pacific Inc、Volvo、Isuzuなどを扱うJackson Auto Groupといったいくつかの大手企業があり、1970年代に創業したCutter Carsもそんな自動車販売代理業者のひとつとして、シボレーをはじめとしてFord、Dodge、GMC、Buick、PontiacなどのドメスティックブランドからMazda、Mitsubishi、Isuzu、Hyundai、Volkswagenなどのインポートブランドまで幅広く取り扱っている。
ラジオのCMが言う「レストラン・ロウとアラモアナ・ショッピング・センターとの中間の位置」という案内は確かにわかりやすいけれど、僕ならもう一言「ひときわ背の高い5本のパームツリーが目印です」というフレーズを付け足したいところだ。