Cherry Blossom Festival in Hawaii

桜前線、北上中
Cherry Blossom Festival in Hawaii
日本を代表する春の花、桜。
冬の寒さに耐え抜いた無数のつぼみが一斉に咲き誇り、数日間の短い盛りの時を過ぎると潔く一斉に散っていく実に見事な姿が、南から北に向かって全国津々浦々に人々の目と心を楽しませてくれる。

桜の花が咲くのを心待ちにし、その散っていく姿までをも愛でる日本的な伝統は、故郷を離れて遥か4,000マイル彼方の太平洋の小さな島々で世代を重ねて久しい人々にとっても、今でもけっして忘れることなく大切にし続けている心の伝統でもあるのだ。
その想いは、オアフ島で開催されて今年で59回目となるCherry Blossom Festivalとして今も受け継がれている。

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Somewhere Over the Rainbow

1988年のある日、午前3:15。
ホノルルにある小さなスタジオで、ある一曲の美しい歌が、20分足らずの短い時間で静かにレコーディングされた。
“Iz”の愛称で親しまれたハワイの偉大なローカルシンガー、Israel Kamakawiwo’oleの大きな大きな身体から発せられる響き渡るような美しい声で歌われる”Somewhere Over The Rainbow/What A Wonderful World”は、世代や国境を越えてやがて世界中で愛されていく。
軽やかなメロディは、人の心を楽しく弾ませる。
美しいハーモニーは、人の心を穏やかに鎮めてくれる。
そして、力強いリズムは、人の心を元気に奮い立たせる。
普段では言いだしにくい言葉やメッセージも、歌に乗せて声にすればすんなりと表現することができるし、それに、隣にいる人と大きな声で一緒になって唄えば、自分が独りじゃないことを知ることだってできるのだ。
歌を聞いたり歌っても、空腹は満たされないし、すべての嫌なことが一瞬にして消えてなくなるわけではないけれど、困難に立ち向かうための希望や勇気を、手間も暇もお金もかけずに誰もが生みだすことのできる巨大なエネルギーを秘めていることだけは間違いない。
僕は、言葉と音楽が持つ可能性とチカラを信じている。
参考:Rick Carroll著 ”IZ  Voice of the people”

Young Brothers

Container trailer in Honolulu

カウアイ、オアフ、モロカイ、ラナイ、マウイ、ハワイ各島の主要港を定期運行で結び、貨物輸送を担うインターアイランドの海運会社、Young Brothers。
姉妹会社であるHawaiian Tug & Barge社とともに海上輸送や港湾業務のサービスを提供するこの会社は、110年以上前の1900年に、ホノルルにやって来たハーバート、ウィリアム、ジャックのヤング三兄弟による、「バムボート」と呼ばれる物売り舟で停泊中の船の船員を相手に食品や雑貨を売るビジネスから始まった。
1913年に三兄弟は自分たちの商売をYoung Brothers, Limitedとして会社を立ち上げ、海上貨物輸送をはじめ、船舶の曳航、海難救助など業務を拡張していく。

このコンテナを使用しているのはYB社なのだけど、自社所有のコンテナではないことが一目でわかる。
サンフランシスコに本社を置くWaterfront Container Leasing社所有のものをリースしていて、換気なしのドライ・コンテナ。サイズは長さ40フィート、高さ8.6フィート、幅8フィート。
WCL社が所有している貨物コンテナであることも、きちんと証明されている。
コンテナの側面に付けられた英数字の並びからは、このようなたくさんの情報が読み取れるようになっているのだ。

午後のH-1を西に向けて疾走するコンテナトレーラー。
左斜め後ろの低い位置から見上げるようにとらえた武骨な姿は、実に凛々しく美しい。

YOUNG BROTHERS
http://www.htbyb.com/yb/index.php

“Wally” Kaname Yonamine

Wally Yonamine@Honolulu Airport

出国のためのセキュリティチェックを終えて、フライトまでの時間を思い思いに過ごしたり、出発ゲートに向かう人々が行き交うホノルル空港の出発ロビーの片隅の、静かに並ぶ見過ごしてしまいそうな2つのディスプレイ台に、背番号7が付けられた読売ジャイアンツの旧モデルのユニフォームが、数々のトロフィーや写真とともに展示されている。
かつて、マウイ島オロワル出身のひとりのスポーツ選手が、このユニフォームを着て日本のプロ野球界で一時代を築いた。
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THE EDDIE 2010-2011|008:今シーズンのウェイティングが終了。

The Eddie 2008-2009 The Eddie 2009-2010 The Eddie 2010-2011

2011年2月28日。

数々のエモーショナルな場面を残したThe Quiksilver In Memory of Eddie Aikau 2010-2011のウェイティング期間が静かに終了する。
今シーズン、ワイメアベイがその日を決めることはついになかった。
先日にはあわや開催かという報に湧いただけに、残念なことではあるけれども、その日を待ち焦がれる歳月が増すほどにThe Eddieのプレステージはさらに高まり、また来シーズン、27年目の冬がより一層待ち遠しいものになる。
この3ヶ月間、北太平洋地域の天気図の動きに釘づけになり、その日がやってくるのを待った時間は、人の意思が一切介入することのできない圧倒的な自然の営みを直に感じた時間でもあった。

‘O ke kai ku’u ha…
Ke Kau nei ka haili aloha ‘o Eddie Aikau
The ocean was my breath…
Let the Spirit of Eddie Aikau live in us all.
僕にとってのヒーローを深く知る旅はこれからも続く。
“THREE-MONTH HOLDING PERIOD FOR THE QUIKSILVER IN MEMORY OF EDDIE AIKAU, FUELED BY MONSTER ENERGY, ENDS MONDAY”