カニカピラ!

Kani Ka Pila!

カネオヘの町の中心部からカヘキリHwy.を越えた山側の一画の、短く刈り整えられた美しい芝草の広場に到着すると、そこにはすでに少しずつ人々が集まり始めていた。
若い家族や年配の夫婦、あるいは気心の知れた仲間同士でやってきては、地べたに腰を下ろすのに手頃な大きさの敷物や、折りたたむことのできる一人掛けの簡易チェアを持ち込み、それぞれが思い思いの場所に陣取って、適度に緩やかな広がりを持った空間を作り出している。
太陽が西から斜めに射し込み、まだ十分に明るい休日の午後の広場に寄り集まってきたのは、この島の町で暮らす人々であり、そして、今の僕がそうであるように、島のミュージシャンたちが奏でる島の音楽を楽しむために、ここへやってきたのだ。
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