THE EDDIE 2011
今シーズンのウェイティング期間のスタートまであと10日となったサーフィンコンテスト、”THE QUIKSILVER IN MEMORY OF EDDIE AIKAU”。先日、その栄えある招待選手28名が公式サイトで発表された。
昨年に引き続き、エディの実弟であり親友でもあった61歳のUncle Clyde Aikauを筆頭に、通算10回目の世界チャンピオンに輝く偉業を成し遂げたKelly Slater、1980年代のプロサーフィン界の王者Tom Carroll、約四半世紀にわたって数々の大会でタイトルを獲得したSunny Garcia、3度のロングボード世界チャンピオンの実績を持つRusty Keaulana、前大会で優勝したGreg Longなどなど、今年も蒼々たる顔ぶれが揃った。日本からも脇田貴之選手が招かれている。
出場選手は、技量は当然のこととして、巨大な波という自然の猛威に向き合うための身体能力と精神性を十分に兼ね備えていると認められた、ほんの一握りの最高峰のサーファーだけが「招待」というかたちで世界中から選ばれる。
この大会に出場することはサーファーとしてこれ以上にない栄誉だ。
そして、この大会にはもうひとつ別の出場枠がある。サーフィン界で偉大な功績を残し、惜しくもこの世を去ったレジェンドたちのために設けられた名誉招待枠だ。
これまでに3度の世界チャンピオンに輝き、この大会の常連でありながら、先日、ツアー参戦中に31歳の若さで亡くなってしまったAndy Irons。
彼もまた名誉選手として招かれ、人々の記憶の中に生き続けていく。
コンテストである以上、結果としての勝ち負けはあるけれど、真の意義はエディの偉大な魂を称えることにある。
ひとつ判断を誤れば巨大な波のパワーで海底に叩きつけられて命を落としかねないという極限状態の中、波待ちをする選手どうしの間に漂う独特のメロウな空気、大波に立ち向かう勇敢な選手達に贈られる惜しみない歓声。
アイランドスタイルのクラシックなこの大会は、SurfingではなくHe’e Naluというハワイ語で表現するのがもっともふさわしいのかもしれない。
今年も彼らの最高のパフォーマンスが見られることを期待している。
Waiting Period:2010/12/01 – 2011/03/31
Opening Ceremony:2010/12/02
“EDDIE WOULD GO”