MOLESKINEとともに、新年を迎える。

モレスキン|MOLESKINE

正月気分から抜け出して、新しい年が本格的に始動するとともに新調されるものが僕にはいくつかあるのだけれど、その中でも特に、あまたの種類の中からあれやこれやと手に取って思い悩んだ末に、自分の気持ちと感触に最も馴染むものを「今年のモノ」としてひとつだけ採用するという行為を毎年楽しみにしているのがスケジュール帳なのである。

使い勝手に関して言うなら、僕の中での時間感覚として粗すぎず細かすぎない粒度をもった週間予定表がもっとも好ましい。
これから先の12ヶ月間、常に携行して使い倒していくツールなのだから、実用性は当然のこととして、形や色や大きさあるいは手触りの良さ、つまり、出来映えの美しさを持つものを選びたいし、その品質の良さを裏付ける歴史や事実があるならば、それらはさらにモノとしての信頼を勝ち得る材料になる。

ひととおりの手帳を並べて悩み抜いた末に、僕は今年、見開き左のページに1週間分のスケジュール、右ページに横罫線のノートというつくりの、MOLESKINEのWeekly Notebookとつきあうことにした。
日本では「MOLESKINE」を、ヨーロッパで標準的とされる「モレスキン」と聞こえる発音にあわせて読ませるようだが、日本語の響きとしてやや賛成しかねるので、僕はあえて「モールスキン」と呼びたい。

その名が示すとおり、モグラの表皮を模した黒いカバーで覆われ、縦14cm、横9cmの大きさで中性紙144ページの厚さのノートブックは、簡素にして必要充分な実用性とこれ以上にはありえないほどにシンプルで端正なたたずまいを併せ持ち、過去2世紀にさかのぼる歴史を持つMOLESKINEは、後世に残る文芸作品のアイデアや物語を下書きするツールとして、ゴッホやピカソあるいはヘミングウェイといった多くの芸術家や作家たちに愛用されてきたと言われている。
僕には彼らのような使い方はできないけれど、せめて僕自身がかかわったり、または記憶にとどめておかなくてはならない様々な時間の情報や、そこから派生するちょっとした所感あるいはその日に起きた出来事くらいはこのノートブックに書き残していきたいものだ。

仕事であれ日々の生活であれ、毎日をすごす中でひっきりなしに行われる雑務のような、たいていの事柄がデジタル装置によっていとも簡単に実現できたり、管理できてしまう時代だけれど、時間や日程を軸としてその周辺に創出される情報の整理を行うには、僕にとっては紙の帳面こそがもっとも使いやすい道具であることに変わりはない。

たかがスケジュール帳、されどスケジュール帳なのだ。

http://www.moleskine.com/

2 thoughts on “MOLESKINEとともに、新年を迎える。

  1. こんばんはo(^-^)o
    スケジュール帳は私も大切にしているツールです。三年前に一目惚れしたスケジュール帳…色んな用途があって沢山書き込めてメモ魔の私の良き相棒です。このスケジュール帳と出逢った年から私のハワイへの道がつきました。そして三年目の今年もハワイに行く…ハワイと一緒に時を刻むスケジュール帳は私の宝物です☆
    フルケンさんも素敵なスケジュール帳と出逢えたのですね!
    今年一年、フルケンさんと共に素敵な時を刻んでくださいねo(^-^)o

  2. Puaさん、こんにちわ~。
    手帳というのは使い込むほどに自分のものになっていきますよね。
    本当に「相棒」という言葉がぴったりだと思います。
    一年後、2012年の僕がそこに記されているのかと思うと、今から楽しみです。

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